和牛と国産牛ってどう違うの？

和牛や国産牛という表記、スーパーなどの精肉売り場でよく見かけませんか？
非常に表記が似ているため、和牛でも国産牛でも日本特有の美味しくて柔らかいお肉であると思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、実際には和牛と国産牛は違っているものです。
ここでは、和牛と国産牛の違いについてご紹介します。

和牛とは？

和牛というのは、一種の国産牛であり、日本国内で生まれて飼育された牛に限定され、黒毛和種、褐毛和種、日本単角種、無角和種だけになります。
また、このような和牛の交雑種、交雑種にいずれかの交雑種を掛け合わせたものも和牛になります。
現在、和牛の全国の飼育頭数のほとんどが黒毛和種で、全国のいろいろな有名ブランド牛も黒毛和種原種にほとんどなっています。
つまり、和牛は次のような特徴があります。

• 一種の国産牛である
• 黒毛和種、褐毛和種、日本単角種、無角和種、この和牛の交雑種、この交雑種にいずれか交雑種を交雑した牛である
• 銘柄が付いていても必ずしも和牛ではない

国産牛とは？

国産牛というのは、日本国内で最も飼養期間が長い牛です。
外国で生まれても、日本国内で最も飼養期間が長いと国産牛になります。
国産牛としては、和牛、乳用種、外国種、この国産牛を掛け合わせた交雑種があります。

では、乳用種がどうして国産牛になるのでしょうか？
乳用種というのは、牛乳を取るためにもともと生まれたホルスタイン種で、雄牛が年老いて牛乳が取れなくなった牛を肉用にしたものです。
和牛と乳用種を交配させることによって、肉質が乳用種よりもいい交雑種も生まれています。
現在乳用種との交雑種が国産牛の半分以上になっています。

つまり、国産牛は次のような特徴があります。

• 外国産でも日本国内で最も飼養期間が長ければ国産牛になる
• 和牛、乳用種、交雑種、外国種がある
• 乳用種との交雑種が半分以上である

全国の有名なブランド牛とは？

ブランド牛というのは、和牛の中でも特に細かい基準を満たしたものです。
ここでは、全国の有名なブランド牛についてご紹介します。

松阪牛

松阪牛は、上品で甘い香りに、とろけるような食感と柔らかな舌ざわりが特徴です。
安全安心なブランドを保護するため、データで導入から出荷までを管理するオリジナルの松阪牛個体識別管理システムを採用しています。
特産松阪牛というのは、松阪牛の中でも厳しい基準をさらに満たしたもので、希少な全体の数パーセント程度だけのもので、一度は摂ってみたい格別の味わいがあります。

神戸ビーフ

神戸ビーフ（神戸肉、神戸牛）は、日本だけでなく、外国からの評価も高いものです。
融点の低い人肌で溶けるほどのサシ（脂）が細く筋肉の中に入り込んでいるため、深い味わいであるにも関わらずしつこくないことが特徴です。
この美味しさの理由は、オレイン酸という脂肪の風味の決め手や、イノシン酸といううまみ成分がたっぷり含まれているためです。
きめ細かい肉繊維で、甘味が上品であることのもメリットです。

米沢牛

米沢牛は山形県のブランド牛で、本来の牛肉の柔らかい肉質、香り、脂の質が特徴です。
米沢牛を飼育している人は、お米を自分の水田で作って、牛に稲わらを食べさせています。
甘みのある脂質を、豊かな自然がある地域の質のいい餌が作りあげています。
焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きなど、どのような料理でも美味しいですが、特に、米沢の郷土料理のすき焼きで摂るのがおすすめです。

近江牛

近江牛は、ブランド牛の中でも、特に400年以上の長い歴史があります。
最大の近江牛の特徴は、肉質を歴史の中で改善してきて生まれた霜降りです。
とろける、甘い肉質は評価が料理人からも高く、名店といわれる焼肉店やレストラン、すき焼き店などの多くで使われています。

常陸牛

常陸牛は、甘い特有の香りが食欲をそそります。
生産者が、愛情豊かに30ヶ月間もの間飼育しながら、きめ細かなサシ（脂）を高い技術で入れることによって、柔らかな食感と優しい口当たりがあります。
オレイン酸というコレステロールが少なくなる効果が期待できるものが豊富で、オリーブオイルと同じ程度に含まれています。
美味しさだけでなく、体に対しても優しいことがメリットです。

宮崎牛

宮崎牛は、宮崎県産の黒毛和牛の中でも厳しい基準を満たしたもののみが認められるものです。
キメ細かな霜降りの柔らかでジューシーな脂肪は、コクがあり芳醇で、さっぱりと口の中で溶け出すほどです。
日本国内では、第11回全国和牛能力共進会（2017年）で、大会史上初めて内閣総理大臣賞を3大会連続で受賞しました。
海外においても有名な授賞式のアフターパーティで使われるなど、高い評価を国内外で獲得しています。

まとめ

和牛は、日本国内で生まれて飼育された牛に限定され、黒毛和種、褐毛和種、日本単角種、無角和種だけになります。
国産牛は、日本国内で最も飼養期間が長い牛で、外国で生まれても、日本国内で最も飼養期間が長いと国産牛になります。

牛肉は、柔らかく脂がサラサラとして食べやすい、大喜屋のお肉がオススメです。