京都で結婚式をするなら、世界遺産でのお式はいかがでしょうか?
京都には17ヶ所、世界遺産に登録されている寺社があります。
今回は上記の中から赤字で挙げた、結婚式ができる寺社6ヶ所の特徴をご紹介していきます。
結婚式をするにも、世界遺産で行うことで味わえる魅力があります。
日本史好きな方は特に興味が沸くでしょう。世界遺産は重要な歴史に関わった建物なので、「昔ここでこんなことがあったんだ」と感じながら式を挙げられますし、この先も大切にされていく場所なので、おふたりの思い出の場所がずっと残り続けるのです。記念日ごとに参拝するのも、初心を思い出せる素敵なイベントになりますね。
では順にご紹介していきます。
国宝2棟、重要文化財41棟がある広大な敷地はユネスコ世界文化遺産に登録されており、京都最古の神社のひとつです。
挙式中の写真撮影もOK!少人数になりがちな神前式ではめずらしく、ご友人も含めて48名まで参列することができる数少ない神社です。
春は桜、秋は紅葉と四季の彩りの中、挙式を行うのは「細殿(ほそどの)」と呼ばれる由緒ある重要文化財。神紋である「二葉葵」は、縁を結ぶ象徴とされています。
お着付けも美容も神社内のお仕度室でできるので、移動がなく余裕をもって準備できます。
そしてなんといっても「宵の結」と言われる夕方からのお式もあること。
夕闇が迫る中、淡く灯火が照らされた境内での参進は幻想的で、他の神前式との差別化ができます。
平安遷都よりも遥か昔に建てられた下鴨神社は縁結びの神社でもあるので、結婚式を挙げるには縁起が良いですね。
本殿は国宝指定も受けています。
挙式場所は重要文化財に指定されている「葵殿」。
お式自体はオーソドックスな神前式となりますが、白無垢や打掛以外に「十二単特別式」を挙げられるのが特徴。
生涯で着る機会がほぼないであろう十二単をまとった神前式は、ゲストの方たちからも感動のため息が聞こえてきそうです。
また、下鴨神社オリジナルの懐剣が進呈されるプランも。
花嫁様の決意の表れである懐剣に双葉葵が刺繍されており、箱は蓋と本体をひとつの木で作られているため柄が合い、「夫婦が合う」ことを表します。
平等院鳳凰堂から宇治川を挟んで対岸に位置する、平等院の鎮守社。
お式を挙げる拝殿は鎌倉時代の建物で、平安時代の貴族の住宅様式である「寝殿造り」となっており、優雅さが漂います。
鳥居の周りには木々が生い茂り、宇治川の散策路からすぐ近くの自然豊かなロケーションで、春の桜、秋の紅葉も楽しめます。
衣裳には高級正絹の糸を使った西陣織の白無垢もあります。
宇治七名水のひとつ「桐原水」、参道の鳥居、宇治川、朝霧橋と、源氏物語を思わせる柄になっています。この白無垢のための「宇治上神社宮司 直筆の書による落款」も織り込んである唯一無二の白無垢です。
そして何より宇治上神社は、伝統を守り完璧に行えるよう、1日1組限定!
現在京都府内で世界遺産に登録されている神社の中で、1日1組限定で結婚式を挙げられる神社は宇治上神社のみです。
ゆったりとした空間で、急かされることなく結婚式が挙げられますね。
普段は立ち入れない「奥の院」での仏前式、それだけでも特別ですが、清水寺での挙式には他にはない特別感がいろいろあります。
国宝である本堂前の「清水の舞台」からは京都の街が見渡すことができ、三重塔を後ろに撮るウエディングフォトは人気ですが、その舞台の柱に使われている木で作ったお念珠がいただけます。
舞台上では居合わせた参拝客の方々からの祝福も受けられるので、お式に呼べなかったご友人にも、参拝客の中に混じって祝福してもらえますよ。
ただこの清水寺での結婚式、年に数回しか挙げられません。
有名な観光地で人が多いこともあり、参拝客が少ない日を狙ってあらかじめ挙式ができる日を決めているからです。
同じ理由でオーダーメイドはできませんが、日程も場所もそれだけ希少性があるからこそ、清水寺で結婚式を挙げられたカップルはとても少ないと考えれば、それだけで印象的でオリジナリティあるお式になります。
およそ1200年の歴史を持つ、弘法大師ゆかりのお寺で知られている真言宗総本山、東寺。
京都駅から近く、五重の塔が京都のランドマーク的建築物です。
境内は平らな石畳があり、車いすの方や足の不自由な方でも行き来しやすくなっています。
東寺での仏前式は、下記の会社のみがプロデュースしています。
京鐘 https://www.kyokane.co.jp/ceremony/place/kyoto/toji/
東大手門を始めとする重要文化財や国宝である二の丸のある二条城は、1603年から徳川家の栄枯盛衰、日本の歴史を見守ってきた、桃山文化の構築物やその一部を見ることができるお城です。天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため築城されました。
二条城で挙げる結婚式の特徴は2種類。
清流園での人前式と、香雲亭での茶婚式(ちゃこんしき)です。
清流園、香雲亭どちらも一般公開されておらず、先着順での組数限定(※組数は年度によって異なります)での受け付けになっているので、貴重で静かな結婚式が叶います。
さて、人前式はお聞きになったことがあると思いますが、茶婚式は聞き慣れないのではないでしょうか。
茶婚式とは、茶人がお点前を披露し、その濃茶をいただきます。人前式と同じく宗教的要素がなく、そこに茶の湯の精神を取り入れたものです。
神前式の儀式的な部分もあり、しかし人前式ほどカジュアル過ぎず、他の結婚式にはない個性のあるお式です。
お茶会の慣わしと同じく、参列者も濃茶をいただき、全員でお茶菓子を食べます。
皆で甘いお菓子をいただくことで、あたたかい雰囲気が茶婚式ならではの特徴です。
いかがでしたか?
ひとくちに世界遺産での結婚式といっても、厳かかつオーソドックスなものから一風変わった演出が叶うものまでいろいろな個性があることがおわかりいただけたと思います。
おふたりの好みに合った「京都ならではの世界遺産での結婚式」が叶いますよう、参考になれば幸いです。